たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び、5大栄養素のひとつである「ミネラル(無機質)」人間の体はミネラルなしでは生存不可能です。しかしその重要性に反し、ミネラルは、たとえばビタミンなどと比較して意外と軽視されている感があります。
そのミネラルですが15種類あります。カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リンが必須ミネラル、その他、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどがミネラル成分に該当します。
ミネラル(無機質)
ミネラル(無機質)は、ビタミンと同様に体の機能の維持・調節に欠くことのできない栄養素です。とても少ない量で重要な働きをするところはビタミンと同じですが、ビタミンと異なることは、ミネラルは体の構成成分にもなっているという点です。
ミネラルは、ビタミンと同様に、とり過ぎによる弊害がみられる場合があります。このため、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、この量までなら摂取しても過剰の害のない耐容量として耐容上限量を設定しています(この量は摂取をすすめている量ではありません)。健康食品やサプリメントについては、その利用目的、方法、摂取量に十分に注意して適切なご利用をこころがけてください。
マグネシウムとは
マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。大人の体には20~28gほど含まれ、カルシウムやリンとともに骨をつくっているミネラルです。ちなみに、豆腐をつくる時に使われる「にがり」は、塩化マグネシウムが主な成分です。
どんな働きがあるのですか
カルシウムではそのほとんどが骨にあって骨が貯蔵庫の役割をしていることは知られていますが、マグネシウムも50~60%が骨に含まれていて、不足すると骨から遊離して、神経の興奮を抑えたり、エネルギーをつくる助けや、血圧の維持などの重要な働きに利用されます。
どんな食品に多く含まれていますか
アーモンドをはじめとする種実類、魚介類、藻類、野菜類、豆類などに多く含まれています。私たち日本人は歴史的にマグネシウムの多く含まれている未精白の穀物や植物性食品を摂取してきた民族といわれ、現在も穀物から最も高い割合でマグネシウムを摂取しています。
どれくらいとったらよいですか
マグネシウムは、長期にわたって摂取量が不足すると、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる可能性が示されています。国民健康・栄養調査結果によると現在の日本人は、摂取量が少ないため、主食や野菜をきちんととって摂取量を増やすことが望まれます。
一方、マグネシウムは通常の食品からはとり過ぎる心配は少ないのですが、健康食品やサプリメントなどからとり過ぎた場合には下痢になる可能性があるため、適切な利用方法をこころがけましょう。
グリコ栄養成分より引用
http://www.glico.co.jp/navi/dic/index.html
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